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6月5日米国雇用統計発表後の米ドル/円為替相場はどうなると思いますか?

予想

円安ドル高:49%/円高ドル安:42%/そのまま:9%。円安予想が多い結果となりました!
  • 募集期間 2015年5月18日(月)~5月24日(日)

結果

発表直後からの10分間は、円安に変動!
  • じぶん銀行FX米ドル/円10分足のチャートより抜粋

なぜ円安ドル高↑に動いたの?

6月5日米国雇用統計の事前予想と結果

[図]
  • 結果は速報値です。

米ドル/円が上昇したのはなぜ?

上昇の勢い

米ドル/円は、 3月上旬から118円50銭~121円50銭の間での取引が続いていましたが、5月下旬に円安ドル高に大きく変動し、6月上旬には約12年半ぶりの高値になりました。
その上昇の勢いが続いたまま、米国雇用統計の改善により、さらに円安ドル高に上昇したと思われます。
(米ドル/円は昨年も1月~8月までの揉み合いを抜けて、9月から急騰しています)

米ドルが売られた状況だった!?

3月までの円安ドル高で積み上がった米ドルの買いが、日銀金融緩和観測の後退など、様々な円高ドル安に動く可能性がある材料に反応して売られた状況だったと思われます。
そのような取引の余力がある状態で今回の米国雇用統計が改善という結果になったことで、新たな米ドル買いを生み、円安ドル高に変動したと考えられます。

今後の米ドル/円の見通し

来月の米国雇用統計(7月2日21:30発表予定)
失業率 5月失業率の上昇は労働参加率上昇によるため、横ばいになる見込みです
非農業部門雇用者数 特殊要因により振れが大きい指数ですが、当月までは労働市場が順調に回復していることが確認されているため、平均時給、賃金と共に回復トレンドが継続される見込みです
米ドル/円の動向

5月下旬から円安ドル高に大きく変動してまもないため、米ドルが下落した場合は再び上昇することを見越して米ドルの買いが入りやすい状況であり、127円台程度へ上昇する可能性があります。
一方で、米国サイドからドル高への牽制発言が強まる可能性は否定できないため、その際には一旦は3月上旬~5月中旬の相場の上限であった121円後半程度へ下落する可能性もあります。

  • 当内容は2015年6月9日現在の見解です。
さらに詳しい解説はこちら

5月米国雇用統計発表(6月5日21:30)前後の為替相場動向について

1. 発表前

欧州時間に独長期金利が再び0.90%近辺に上昇したことを受け、ユーロが強含みで推移。米ドル/円も欧州勢参入後に俄かにドル買いが強まり、124円80銭付近で指標発表を迎えた。
事前予想は、失業率が5.4%(4月5.4%)、非農業部門雇用者数が+225千人(4月223千人)、平均時給が前月比+0.2%(4月+0.1%)、と「米雇用情勢の改善が確認される内容」で、米長期金利も上昇地合いとなっていた。

2. 発表直後

5月失業率は5.5%と僅かに悪化したものの、非農業部門雇用者数は+280千人、3・4月分も合わせて32千人の上方修正と強い結果。平均時給が+0.3%、民間平均賃金の上昇も確認された。

発表直後に、米国長期金利が急上昇(10年債金利は昨年10月来となる2.4%台)。米ドル/円は125円60銭台へ急上昇し、6月2日東京時間につけた安倍政権後の高値を更新した。しかし、米ドルが米ドル/円以上に主要通貨に対して全面高(主要通貨は対米ドルで大幅下落)となったことから、ユーロ/円や豪ドル/円などクロス通貨は円高方向に推移することとなった。

3. ニューヨーククローズまで

発表後1時間程で為替市場でのドル買いは一巡(高値は125円86銭、安値は125円37銭)、米長期金利の上昇も持続せず反落に転じたことから、その後は125円60銭近辺での高値揉み合いとなり、同水準でCloseとなった。米ドル/円以外の主要通貨が下落から安値から値を戻す一方で、米ドル/円の強さが際立った。

4. 「米ドル/円が強かったのはなぜ」
  • 上昇トレンド

    米ドル/円は5月26日に、3月上旬から続いていた取引レンジ(118円50銭~121円50銭)を抜けてから米ドルの上昇が加速。『上昇トレンド』入りしてからの日が浅く、ドル上昇のモメンタム(勢い)が強く、好材料に敏感に反応し易い状況であったと思われる(米ドル/円は昨年も1月~8月までの揉み合いを抜けて9月から急騰を経験している)。

  • 需給の傾き

    どんなに好材料が出ても、市場参加者の多数がドル買いポジションに傾いていれば、一般的にはドルが一段と上昇することは難しい。米ドル/円を取り巻く環境としては、3月までのドル高・円安局面にて積み上がったドル買いポジションが、3月以降のレンジ相場局面にて、相応にこなされていたと考える。この間、本邦貿易赤字の縮小や、年度替わりによる本邦輸出業者によるドル売り、日銀金融緩和観測の後退、米国株価調整懸念など、円高を示唆する材料に反応してポジション整理が促されたのではないか。こうした中で年内の米利上げを連想させる材料が、新たなドル買い・円売りポジションに導いたものと考える。

5. 当面の見通し
  • 6月雇用統計

    失業率:5月失業率の上昇は労働参加率上昇によるもので、概ね横ばいとなろう。
    非農業部門雇用者数:特殊要因により振れが大きい指数であるが、当月までは労働市場が順調に回復していることが確認されており、平均時給、賃金と共に回復トレンドが継続と思われる。

  • 米ドル/円動向

    前述の通り、レンジ相場を上抜けてからの相場が若いことから、ドルが下落する局面では押し目買いが入り易い状況であろう。値幅としては127円台程度への上昇余地が残っていると思われる。米長期金利が一段と上昇することとなれば、米ドル/円を下支えすることとなろう。
    一方で、3月FOMCでドル高への懸念がなされた水準を上回っており、米国サイドからドル高牽制発言が強まる可能性は否定できない。その際には一旦はレンジ相場の上限であった121円後半程度への調整となろう。また、6月より感染の拡大が報じられている『MERS(マーズコロナウィルス)』についても注意を要しよう(昨年。10月にエボラ出血熱発症の報道の際には、米ドル/円は4円強下落、日米株価も大幅に下落している)。

  • 当内容は2015年6月9日現在の見解です。

執筆者:株式会社じぶん銀行 ALM部長 島本薫

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